看板っていつまで安全なの?看板の耐用年数をお教えします

看板は、1度つけたら永遠にもつものではありません。看板にも寿命があります。看板の耐用年数はどのくらいなのか。点検・メンテナンスの時期はいつなのか。本日は「看板の耐用年数」についてお届けします。
看板の耐用年数とは?
看板は永久にもつものではありません。看板も剥がれや腐食によって、いずれ補修や撤去が必要となります。ですが、看板がどのような状態になったら寿命なのか、わからない方がほとんどかと思います。
看板の耐用年数がどのくらいなのか。その謎は、看板の構造を分解した時に見えてきます。詳しくご説明します。
看板の構造とは?
看板は一般的に、金属+面板+シートで製作されています。それぞれの素材によって、寿命は全く異なります。
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金属
金属の耐用年数は、一般的に15年程度と言われています。(国税庁資料より)
金属は、看板のフレームや支柱などに用いられます。金属の大きな特徴は、強度が強い半面、水に弱く、腐食やサビが進んでいく点です。支柱などの場合は、工事の際に長期的な設置を見込み、サビ防止用の塗料を塗り、なるべくサビないようにしています。
実は、看板の中でも、金属部分が最もメンテナンスを怠りやすい箇所です。表面が少しサビているけど大丈夫だろうと思っていても、実は看板の中では思いも寄らず腐食が進行している場合があります。最悪の自体、看板が落下するということも起こりかねません。10年に1度は点検を心がけ、定期的にサビ止めなどのメンテナンスを行うようにしましょう。
面板
面板は一般的に3種類に分かれます。それぞれの耐用年数を見てみましょう。(あくまで一例です)
- アルミ複合板: 3~5年程度
- アクリル板: 3~5年程度
- ターポリン: 3~4年程度
面板は素材によって耐用年数が異なります。プラスチック製のアルミ複合板やアクリル板と比較し、布製のターポリンの方が、耐用年数は短くなります。
面板は、気温の変化や日当たりによって、耐用年数が大きく異なります。寒暖差の激しい地域では、面板が伸縮しその変化によって耐用年数が短くなるケースが多くなります。また、日当たりのいい場所も同様に、熱によって面板の伸縮が起こりやすくなるのです。
設置場所によって大きく異なりますが、1つの目安として耐用年数を覚えておきましょう。
シート
看板のシートは、短期・中期・長期といったように耐用年数によって製品が展開されています。
- 短期: 1~2年
- 中期: 2~3年
- 長期: 5~6年
ただし、シートも面板と同様に日当たりや気温など、環境の変動によって耐用年数が大きく異なります。例えば、日当たりがいい場合、シートが伸縮を起こし、ヒビ割れや色褪せが早くなります。また、潮風が吹く沿岸地域などでは、看板に塩が付着し、汚れが早い場合が多くなります。
シートの劣化は、目で見てもわかりやすく変化していきます。看板が汚れていたり、古くなっているという印象を与えやすい部分のため、定期的にクリーニングや貼替えを検討しましょう。
まとめ
いかがでしょうか。看板は、どのような素材を用いて作成するかによって、耐用年数が異なります。設置場所も耐用年数に関わる要素であることがお分かり頂けたはずです。お客様が看板を設置する場所に適した素材や点検のペースは、プロである看板屋さんに伺うのが1番です。
定期的にメンテナンス・安全点検を繰り返し、清潔で安全な看板を心がけましょう。