中吊り広告が減少!今後どうなる?交通メディア

スマホやタブレットなど、時代とともに様々なツールが生み出され進化しています。近年めざましい進化を遂げているITの世界ですが、広告業界も今後大きな変化が見られそうです。私たちが日々お世話になっている交通機関としてお馴染みの交通メディアといえば、昔から電車の中吊り広告が大きなシェアを占めていました。ただ、最近ではこの中吊り広告が減少傾向にあるのです。
交通メディアにもデジタル化の波
最近の首都圏の電車で言えば、電車の中吊り広告を見る機会がだいぶ減りました。今後、この傾向はますます増えていくと言われています。では、今までの中吊り広告に投入されていた広告費は一体どこに流れているのでしょうか?それは近年良く見るようになった電車内の液晶画面、いわゆるデジタルサイネージです。
宣伝効果に勝るデジタルサイネージ
何故デジタルサイネージは中吊り広告に取って代わられる存在になったのでしょうか。
満員電車の車中でも良く見える位置に存在するこのデジタルサイネージですが、そこに表示されているのは広告だけでなく駅情報や交通案内なども流れています。乗客はこのような交通情報を見る目的で液晶画面を見ているわけです。つまり、デジタルサイネージは中吊り広告のように広告としての役割だけでなく、乗客にとって必要な情報を発信しているものなので人の目に触れる機会もそれだけ多くなるのです。
人の目に多く触れるということは広告の重要事項であり、これがデジタルサイネージのシェアが拡大することになった大きな理由です。
中吊り広告の利点は?
一時期は紙では無く和紙や布といった素材にこだわった中吊り広告を使い、インパクトを出すなどの工夫がされ、広告代理店の創意工夫が感じられるものもたくさんありました。
しかし、中吊り広告はその特性上場所が限られるため、広告枠が理論上無制限のデジタルサイネージに比べると、工夫の幅が狭まってしまいます。
まとめ
鉄道の利用者からは中吊り広告にあった独特の情緒などがなくなってしまうのを惜しむ声も聞かれているようですが、時代の流れを考えるとこれからさらにデジタル化が進むのは必至と言えそうです。