CIを構成する3つの要素

ブランドイメージの重要性が叫ばれて久しい昨今ですが、CIとはそもそも何を指すのでしょうか。分かっているようで意外と曖昧な方も多いと思います。
今回はCIを構成する要素についてまとめました。
CI=MI(理念)+BI(行動)+VI(視覚)
CI(コーポレート・アイデンティティ)とは、企業が自社の理念や特性を社会に発信する企業戦略を指します。元々の起源はアメリカとも呼ばれ、日本には1970年代に持ち込まれました。
日本で初めて本格的にCI計画を導入した企業はマツダです。
以降、他社にも広がり顧客との多様なコミュニケーションを取る重要な経営戦略とされています。
CIを分解すると3つの構成要素から成り立ちます。
MI:理念の統一
MI(マインド・アイデンティティ)は理念の統一を指します。企業理念は会社の方向性を指し示す経営資源です。自分たちが何のために、事業を行っているのか。
社会をどの方向へ導きたいのか、目に見えないからこそ、非常に重要な要素ではないでしょうか。
BI:行動の統一
BI(ビヘイビア・アイデンティティ)は行動の統一を指します。
理念に基づいた行動を企業の社員は取れているでしょうか?
目的を伴った一人一人の行動により、企業の価値は体現されていきます。
VI:視覚の統一
VI(ヴィジュアル・アイデンティティ)は視覚の統一を指します。
企業を象徴するロゴやシンボルマークなど視覚イメージに訴えかける部分であり、CIの中でも中心的な役割を担います。つまりは、企業の理念を視覚により具体化させることがVIなのです。
また、社外だけではなく制服の統一など内部で働く従業員の団結力・結束力が生まれるのも効果として挙げられます。
まとめ
企業を取り巻く社会は多様化しています。顧客・消費者だけではなく、株主、従業員、仕入先、地域社会etc。
各ステークホルダーと良好的な関係は築けているでしょうか?
自社の価値は正しく・適切な形で発信されているでしょうか?
時代によって適切なチャネル・視覚イメージは異なります。
仮に違和感を感じているようでしたら、CI見直しのチャンスなのかもしれません。