配色の黄金比とは?看板の統一感のあるデザインの作り方

デザインに重要な色。色は面積に応じて、守るべきバランスがあります。バランスを崩すと人に不快感を与える可能性もあります。看板のデザインを作る際には注意!「看板の配色バランス」をお届けします。
色は「配色」によって違う印象を与えます
デザインをする際に重要な色。人は色によって印象やイメージを決めます。赤を使用する場合、青を使用する場合で、印象が変わることは想像できるでしょう。
しかし、人は色のバランスによっても受け取る印象が異なるのです。この色のバランスを「配色」と呼びます。
全体のデザインの中で、どの色をどれだけ使用するか、それが配色です。配色のポイントを抑えることで、お客様に思い通りの印象・イメージを届けられるようにしましょう。
配色に関わる3つの色とは
配色では、次の3つの色のバランスが重要と言われています。
- メインカラー
- サブカラー
- アクセントカラー
まずは、それぞれの色の役割を見ていきましょう。
メインカラーとは
メインカラーとはデザインの中で最も多くの割合を占める色です。背景など、デザインのベースになる色に使用します。その他2つの色と異なる点は、メインカラーの存在しないデザインはないということです。
デザインには必ずメインカラーが存在し、この色を何色にするかで全体の印象が決まります。
サブカラーとは
サブカラーとは、メインカラーに深みや華やかさを与える色です。メインカラーに似た色を使用するケースが多くなります。
メインカラーを補う役割のサブカラーは、メインカラーと比較し、控えめに入れたほうが全体のバランスを保つことができます。
アクセントカラーとは
アクセントカラーとは、デザイン全体を引き締める色です。通常アクセントカラーは、メインカラーやサブカラーの補色(反対色)を使用することが多いでしょう。
全体の雰囲気と全く異なる色を入れることで、同系色だったデザインがぎゅっと締まる感覚がわかると思います。割合としては、メインカラー・サブカラーを邪魔しない少量の使用をおすすめします。
3つの色の黄金バランス
配色のポイントとなる3つの色には、黄金バランスがあります。
バランスを意識することで、統一感あるデザインが生まれ、お客様にも思い通りの印象を与えることが出来ます。その黄金バランスとはこちらです。
メインカラー | 60~90% |
サブカラー | 40~10% |
アクセントカラー | 1~10% |
サブカラー・アクセントカラーは複数色使用する場合もあります。
そのような場合も上記の比率は崩さず意識することが大切です。サブカラーがメインカラーの比率を超えることがないよう、注意しましょう。
事例紹介!バランスの取れている色とは
ここまで配色のポイントをご紹介しました。実際にバランスに気をつけた色の組み合わせを見ていきましょう。
配色バランスを意識した例
メインカラーの緑色を70%、サブカラーの黄緑色を25%、アクセントカラーのピンク色を5%にしました。全体が緑に統一されつつ、ピンクがデザインを引き締めています。
配色バランスを意識していない例
メインカラーの緑色を30%、サブカラーの黄緑色を50%、アクセントカラーのピンク色を20%にしました。各色が主張してしまいどの色が軸になっているのかがわかりません。アクセントであったはずのピンクも主張が強すぎて色のばらつきに不快感を覚えます。
あなたの看板デザインは大丈夫?
バランスの取れているデザインとそうでないデザイン。比較してみると大きく印象が違うことがわかるでしょう。
色のバランスによって人は受ける印象が異なります。看板の面積に対し、どの色をどの程度使用するか。看板を複数設置している場合は、看板全体の色の配色が整っているか。あるいは、お店の外観全体を見たときに、色のバランスが取れているのか。
あなたのお店は大丈夫でしょうか。ぜひ今一度色のバランスやお客様に与えたい印象を確認してみてください。
まとめ
看板はもちろんお店や会社の中には、色が複数存在しています。外壁・看板・内装・デスクや細かなインテリアに至るまで、その色のバランスがお客様の印象や心地よさに繋がってきます。
お店の設計やオフィスの設計の際には、色のバランスに気をつけ、計画的に準備を進めましょう。