これぞ戦略!「1度見たら忘れられない」看板を作るポイント

人の記憶に残ることはそう簡単なことではありません。看板も、1度見た人の記憶に残すのは困難です。しかし、記憶に残りやすい看板にはある工夫が施されていました。本日は「忘れられない看板のコツ」をお教えします。
人が思わず反応してしまうポイントとは?
人には、思わず反応してしまうポイントがあります。
街中を歩いているとき、好きな芸能人のポスターが貼ってあると思わずみてしまう。
仕事終わりに「生ビール」の文字を見ると思わずふらっと立ち寄りたくなってしまう。
人は、そのときの感情や潜在意識に自然と刷り込まれている要素によって、無意識のうちに反応を繰り返しています。
反応ポイントは、男性と女性で違う?!
そして反応ポイントは、男性と女性で特徴が分かれると言われています。
男性の特徴
男性は、左脳が発達しているため、言葉や数字・論理に反応しやすい性質を持ちます。
記憶や計算することに長けている特徴があり、心に訴えかけられるより、数字や論理といった正確性や事実に基づいて意思決定をすることが多くなっています。
女性の特徴
女性は、右脳が発達しているため、イメージや直感・感性に反応しやすい特性を持ちます。
そのため男性とは異なり、感情に訴えかけるキャッチコピーや、雰囲気・イメージを表す含みのあるデザインの方が、心に響きやすくなります。
男女の違いを具体例で見てみましょう
では、男女の反応ポイントを文章で表現するとどうなるか。具体例を考えてみました。
今回は、あるダイエットヨガ教室の看板デザインを例に考えてみましょう。下記2つの広告が並べられていた場合、男性と女性それぞれどちらに反応しやすいのでしょうか。
- お客様満足度98%!マイナス10kgもすぐ手に入るホットヨガ
- 「キレイだね」と言ってもらえるしあわせを感じよう
いかがでしょうか。特徴を振り返ると、男性が1、女性が2に反応しやすいことが一目瞭然です。
看板のデザインやメッセージを決めるときは、性別や年齢によって異なる心理的特性を抑えて考えることが必要です。
記憶に残る看板のポイントは、デザイン!
看板の集客効果を最も高めるのは、やはりデザインです。
いくらいい場所に看板をつけていても、いくら高価な素材を使用していても。そこに含まれる思いやメッセージが伝わらなければ、お客様の心は動かせません。
デザイン作成時のポイントは、左脳と右脳いずれも反応する要素をバランスよく散りばめることが求められます。ここからは、心理的にメッセージを訴えかける方法として、含めるべき要素や考え方のポイントをお教えします。
まずは、数字や効果を論理的に考えよう
看板のデザインを考える際には、まずは左脳派が反応しやすいであろう要素を散りばめましょう。
商品特性や他社との比較を数字やこれまでの実績など、定量化できるものに落とし込みましょう。より一層、左脳派のお客様に響きやすくなります。
続いて、感性に訴えかけるイラスト・写真を選ぼう
左脳派に訴えるメッセージが完成したら、次は右脳派です。感性に響くようなイラストや写真を選び、それらを看板の背景や一部に使用してみましょう。
最後に、キャッチコピーは心に訴えかけよう
そして最後はキャッチコピーです。左脳派右脳派、どちらのお客様が多いかにもよりますが、キャッチコピーは右脳派で作ることをおすすめします。左脳でキャッチコピーを作る場合、「買って欲しい」感が前面に出すぎて、逆にお客様に引かれてしまう危険性があるためです。
記憶に残るデザインのポイントは次の3つ!
いかがでしょうか。ここまで人の記憶の特性から、心に残る看板デザインを作るための考え方をご案内しました。
最後に、1度見たら忘れない看板デザインに含まれる要素をまとめましょう。
数字
価格・価値・差別化できるポイントを数字や言葉に落とし込んで、説得性を高めましょう。
写真やイラスト
雰囲気・コンセプトを表す写真・イラストを使用し、感性や直感に響かせましょう。
キャッチコピー
心に残る文字、心に残る文章を心がけ、また思い出してしまうようなフレーズを意識しましょう。
まとめ
売れるお店の看板には、いくつかの役割を持つ看板があります。
お店の名前を知ってもらうための看板、お店の価格を表示する看板、お店の所在を表す看板。
今回ご紹介した看板は、お客様の心をつかみ、より多くの方にお店を知ってもらうための役割を担います。集客目的の看板であれば、人の心を動かす要素を意識しながら、より効果の高いデザインを作っていきましょう。