エリア・立地で集客する!出店・開業における重要なポイント

売上を上げたい、自分たちの商品をより多くの人に知ってもらいたい、誰もがそう考えます。そのためにはデザインや接客の前に、いかにターゲットとしているお客様と多く会える場所を選ぶかが重要です。本日は「開業・出店におけるエリア・立地のポイント」をご紹介します。
テナント選びでよくあるお悩み
安価で築年数も浅く契約の条件もいい。
しかし駅から少し離れているためにお客様が集まるのかが心配...。
このように立地・テナント選びに迷われたことはありませんか?本日は、出店を考える上で重要となる考え方をご紹介します。
目的を持った来店と衝動的な来店
お客様が来店される際のきっかけは、「目的来店」と「衝動来店」の2つに分けることができます。
目的来店とは?
初めからそのお店に行こうと意図してお店に来店する場合を「目的来店」と言います。
ホームページや情報誌、テレビや口コミで事前に情報を入手し、そのお店の来店を意図している場合です。
衝動来店とは?
歩いていて目に入ったり、魅力的な商品があり衝動的に立ち寄ったりする場合を「衝動来店」と言います。
街中をふと歩いている際に見かけた素敵なお店や興味のあるお店に思わず入ってしまった経験はありませんか?
このような入店方法を指します。
この2つの考え方は、立地と看板にも大きく関わりがあります。
立地については、目的来店のお客様であれば、又は車で3分~5分の距離の範囲を主なお客様の範囲だと想定しましょう。
衝動来店であれば、多くの人が集まる場所がどこなのか考えることが重要となります。
衝動来店のお客様を多く取り入れたい場合、まずはお店の存在に気づいてもらう必要があります。そのため、看板は目立ち、目を引くデザイン・設置方法にすると良いでしょう。
目的来店のお客様の場合であれば、認知されているロゴや文字で打ち出しをし、確実に場所が見つけられるよう、看板をデザイン・設置ことが必要だと言えます。
お客様のいる範囲
目的来店をするお客様のいる範囲のことを「商圏」と言います。
目的来店する人々の範囲は通常5分と言われています。来店の手段によって商圏距離に違いが出るため、参考として以下にご紹介します。
- 徒歩: 時速3km×5分= 250m
- 自転車:時速12km×5分= 1km
- 車: 時速30km×5分=2.5km
また、商圏の他、人口の多さ・年齢の構成・学生の多さについては最低限押さえておくと良いでしょう。
オフィスの多さ
企業や工場、行政機関等が集まっている地域を、「オフィス性」の高い地域といいます。こうした地域では、サラリーマンや主婦、学生をターゲットとしている場合には集客が厳しいと言えます。
オフィス性の高い地域の場合では、通常の地域に比べ売上げは30%近くも低くなると言われています。検討している地域で、どのような人々が活動しているのか事前調査をかかさないようにしましょう。
看板の色味と形
良い場所にある物件を契約し、いざ看板を考えてみたら良い場所につけることができない。ということは少なくなりません。契約を決める前に、看板がよい場所に設置できるのかチェックをしましょう。
看板でチェックすべき点は主に以下の3点です。
- 視認性
- 融合性
- 退行性
それぞれの特徴は以下のとおりです。
視界性
手前の建物がせり出していて邪魔していたり、設置場所が高すぎたりと、お客様から看板が見えにくいことはないか確認をしましょう。また、十分なサイズで設置が出来るのかについても確認しましょう。
融合性
「融合性」については、看板の形状と色味で考えていきましょう。周囲に似た形状の看板が多く、自身の看板が埋もれてしまうことは無いか。想定しているメインカラーが周囲で多く使われていて、色味で埋もれてしまうことはないか。お客様の立場になり、周囲に目を配ってみましょう。
退行性
「融合性」のように同化し、埋もれてしまうことは無くても、周囲に目立つ看板がある場合や、競合が多い場合には注意が必要です。サイズや色彩で目劣りをし、お店の看板が負けてしまうことがないか、チェックをしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。立地と集客には大きな関係があり、多くのお客様が通る道からほんの10m外れた場所にあるだけで、売上げは半減されるとも言われています。
また、契約する物件によって設置ができる看板の条件・種類も様々です。無事オープンをしたものの、その後お客様が集まらずにすぐに移転...。そんなことにならない様、事前の立地調査は必ず行いましょう。