あまり知られていない!看板業界と看板屋さんについてご紹介

一歩外に出てみれば、テナントビル、商業施設、病院、路面店等、どんな建物にも看板が設置されています。本日は「看板業界と看板屋さん」についてご紹介します。
街中にある多くの看板を手掛け、毎日のように工事を行っている看板屋さんですが、業界の流れや成り立ち、会社規模等まで知られていることは多くありません。また、いざ看板屋さんと連絡を取ってみて、こんな不安を抱いたことはないでしょうか?
- 電話でぶっきらぼうな印象があるが、やる気はあるのだろうか
- 折り返しの電話がなかなか来ないが大丈夫だろうか
- 遠方から来ている様子だが、その分価格が高いのではないだろうか
- ホームページが無いが、信頼のおける実績はあるのだろうか
上記のような不安を解消すべく、4つの項目に沿って看板業界と看板屋さんについてご説明します。
看板業界と看板屋さんについて
1.看板業界の流れと看板業
看板業の始まりは、筆一本で板に文字を書く文字書きから始まっています。腕の良い熟練の看板職人さんは、下書き無しで風格や味のある文字を書いていたものです。現在では機械化が進み、文字を書くことのできる看板屋さんは少なくなってきています。
また、日本全国には約7,000~10,000社の看板屋さんがいると言われています。新規出店時の看板工事の他、退去時の撤去工事、修理工事の他、季節毎の仕事も行っています。お正月、商業施設に掲げられる懸垂幕の工事や、クリスマスのイルミネーション設置工事等も、実は看板屋さんが行っていることも少なくありません。
2.看板屋さんの人柄・得手不得手
上述のように、職人さんが多いのが看板業界と言えます。一見無愛想のように感じられても、人情に厚く、自分の作るものにこだわりを持って仕事をしている方が多くいるのです。
また、仕事の幅が多岐に渡る看板屋さんですが、得手不得手があります。元々はデザインをやっていた、電気工事をやっていた、金物加工をやっていた等、成りたちは様々です。このように、看板業にたどり着く以前に経験していることが、仕事の幅が多岐に渡り、得手不得手がある理由の1つとして挙げられます。
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3.看板屋さんの会社規模
看板屋さんには、1人で経営をされている方から、20人以上で経営をされている方まで規模は様々です。参考としては、以下が目安となります。
- 小規模:1~4名
- 中規模:5~14人
- 大規模:15人以上
会社規模と工事規模が比例していないことも特徴の1つとして言えます。1人で経営されている看板屋さんでも、多くの場合協力会社があり、周囲に協力を仰ぎながら仕事を行っています。
自社工場を持ち、製作から施工まで1社で完結できるようにしている看板屋さんもいれば、多くを外注し、固定費をさげて活動をしている看板屋さんまで、会社の構え方は様々です。
4.看板屋さんの可動範囲
多くの看板屋さんが、県内全域を可動範囲としています。隣接している県でも対応していることが多いと言えます。看板屋さんが取引をしているお客様によっては、千葉県の看板屋さんが神奈川県の工事を行うなんてこともあります家賃・土地代等の固定費を抑えるためや工場を構えるため、市街地ではなく郊外に事務所を構えることも少なくありません。
まとめ
いかがだったでしょうか。普段関わることの多くない看板業界ですが、看板屋さんのことを知るだけでも依頼・相談がしやすくなるのではないかと思います。相互理解を深め、互いに納得の行くお取引となるよう、進めていきましょう。