日本で最も屋外広告物条例の規制が厳しい地域とは?

屋外広告物条例は地域によって様々で、守らなくてはいけない規制が異なります。
加えて、看板落下事故を受け注目度が上がった結果、厳しさを増す行政も増えました。
今回はコンプライアンスの観点から、屋外広告物条例が特に厳しい地域についてご紹介します。
京都市の屋外広告物条例・景観条例
京都市の屋外広告物条例・景観条例の厳しさは有名です。もちろん対象は全国に展開しているチェーン店も例外ではありません。たとえ、コーポレートカラーがあったとしても、店舗は京都市の条例に沿った看板を掲示しなくてはなりません。
条例の内容については、広告物の種類ごとに、高さ、面積、総量、広告の割合、形状、内容、色、デザインが細かく指定されております。
また、京都市は2007年に屋外広告物条例を全面改訂。歩道にはみ出したビル側面の看板を全面禁止にしました。
その際、80人の嘱託職員を採用し、7年間をかけて24,000余りの看板を撤去を実施。
歴史的な建造物や古都の景観を守るためですが、京都市は非常に厳しい規制と言えます。
しかし、日本で最も屋外広告物条例が厳しい地域は「京都市」ではありませんでした。
エリアによって日本で最も厳しい地域:兵庫県芦屋市
今まで「全国一」厳しいとされた京都市より、さらに踏み込んだ内容の条例が兵庫県芦屋市にて、2016年7月より施行されています。
内容は、
*屋上広告物の禁止
*アドバルーンの禁止
*LEDまたはネオンサイン等の禁止
*1文字あたりの面積は1平方メートル以下 etc
さらに、エリアによっては看板面積・配色など京都市の歴史遺産エリアよりも厳しく規制しています。
かなり制限される内容が多く、芦屋市に看板を出す際は注意点も多いかと思われます。
芦屋市は「東の田園調布・西の芦屋六麗荘」とも呼ばれ、日本を代表する高級住宅地となっております。セレブな街並みを守るため、厳しい条例が施行されることとなりました。
まとめ
看板に関する法令は非常に多様で、なおかつ各行政により異なります。
(屋外広告物法、景観法、都市計画法、建築基準法etc)
仮に違反している場合、罰金・罰則を処されるケースもあるため、コンプライアンスの観点から守るべきだと私たちは考えております。
法律をきちんと守る事が、企業としてのブランドイメージ保持に繋がっていくのではないでしょうか。